プロローグ 2001/09/06→2001/09/06

なにを隠そう、今年、わしは遠征1度しか行ってない。まーいろいろ事情は有るんだけどもね。行きたくても行けなかったってのも有るんだけども、それ以外に今年はちょっと熱が冷め気味っていうか、去年はほら、北海道と沖縄以外の日本全国に雷魚釣り行きまくったし、それなりにいい思いもしてるんで、雷魚釣りに対しての達成感っていうかなんていうか。もともとわしって雷魚自体の大きさにはあんまり執着が無いしね。(そりゃーでかいの釣れるにこしたことないけども、むきになってサイズにこだわるのはアホくさいと感じる年頃なのだ)っていうか釣り自体へたくそだからオレには狙っても大きいの釣れないし。メーターオーバーなんて夢にまた夢だし。でもね、なんだかんだ言っても釣りは好きだから、今年このまま終わるのもなんかやだなーなんて思ってたら、コウモン様から、電話。「海外遠征行かない?」って。

ってまー唐突すぎて即決出来なかったんだけども、詳細はこう。
コウモンさまはあー見えても(ってどー見えるんだ?)かなり顔の広い人で釣り業界はもちろん、芸能界、東シナ海にもいろんな知り合いがいるのだ。で、わしも詳しくは知らないんだけども、ボート業界関連の海外の雑誌にタイの雷魚釣りが紹介されていたらしい。(わしもその雑誌見せてもらったんだけども英語なんでちんぷんかんぷん)で、その雑誌を見て同じボート尻愛の石丸さん(今回一緒に行った)の知人(山田さん、今回現地で合流。一緒に釣りをした)がタイの日本法人企業に勤めていらして、バンコクに住んでいて、タイでの雷魚釣りを調べてみた所、だいたいの全貌が明らかになり、試しに行ってみよう!って事になったらしい。で、釣れる雷魚はもちろん日本のものとは違い、熱帯魚屋とかで売ってたりする、レッドスネークヘッドってやつ。他にもサイズは大きくならないまでも違う種類の雷魚も釣れるらしい。あと、鯉に似た魚で肉食のやつとか、ナイフフィッシュとかいうやつも釣れるらしい。雑誌を見る限りではカバーも有るっぽい。でも基本はオープンでの釣りらしい。まーいろいろ調べてもらったとはいえ、やっぱ現地へ行ってみなけりゃ解りませんな。そんなわけで少ない情報を元にタックルをチョイス。他にもなるべくいろんな釣りに対応出来るように、適当に見繕って用意をした。で、今回持って行ったタックルは以下の通り。

ロッド&リール:ヘミ78+55CBigA & 鬼金80LL+56C & バス用スピニングタックル




現地情報によるとレッドスネークヘッドに最適らしい、スィッシャー関係、あとトップウォーター各種。投げてりゃなにか釣れるだろうって事でミノー。最後の手段で使う予定のヤマセン。そして日本的雷魚釣り用にフロッグ各種。これで完璧でしょう。

出発そして到着
そんなわけで成田空港でコウモンさま、石丸さんと合流。2001年9月6日午後4時55分発、ユナイテッドエアライン、タイ、バンコク行きの飛行機に乗り込んだのであった。希望に股間、いや、胸を膨らませて。

離陸してから約6時間後の午後9時頃(時差2時間)バンコク空港へ到着。今回の釣行のセッティングに色々骨を折ってくれた山田さんが迎えに来てくれていた。そして山田さんの車で本日宿泊するホテルへ。とりあえず部屋へ荷物を置いて、ホテルの敷地内にある居酒屋「極楽」へ明日の打ち合わせ兼飲み会。

ここで少々タイ/バンコクについて。実はわしってば行く直前までタイっていったいどこに有るのかどんな所なのかも今一解らなかった。これじゃあまりにもお粗末なんで成田で急遽「地球の歩き方・タイ編」みたいなのを買って飛行機でちょっと勉強。それによるとですな。タイはインドの右の方で、左となりがミャンマー、上がラオス、右がカンボジア、下がマレーシアと国境が接していて、観光地で有名なところではプーケット島とか。で、治安はというと、以外にもかなり良いようで、(ただ、ひったくりとかそーいう小規模な犯罪は多いらしい)命の危険が危ない事は無いらしい。空港からホテルまでは主に高速道路を使用したんだけども、看板が日本企業ばっか。一時期よりは少なくなったとはいうものの、まだまだ日本の企業は多いそうだ。さらに俺らが泊まったホテルがたまたまそうだったかどうかは知らないが、敷地内に日本語の看板の飲み屋とかいっぱいあって、メニューももろ日本の居酒屋だったり。ただ、だからと言って日本語が通じる訳でもなくって以外に英語も通じない。特にバンコクから出たらもーお手上げ状態で、理解不能のタイ語と文字ばっか。そんなわけで今回は英語ペラペラの石丸さんとタイ語ペラペラの山田さんがいたから安心出来たけど、オレとコウモンさまの2人だったらおそらく釣りどころでは無かっただろうな。

さて。余談はさておき、居酒屋でタイ産のビールと日本風のつまみを食いながら、明日から始まる未知の釣行に胸躍らせながら、ほろ酔い気分でホテルにもどり、ベッドに入ったのであった。
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