ウルトラキャストデザインの欠点
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スプール左側の白い樹脂製のギア(レベルワインダーのシャフトを回す)が、隣の真鍮製の部品との間に摩擦を発生させ、メカニカルブレーキが働く。そのため前項で述べたように、樹脂製のギアは急速に磨り減る。
IARの欠点
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新型アンバサダーは、その後もう一つ大きな欠陥を背負い込んだ。それは“インスタントアンチリバース”である。逆転防止機構が爪式からローラーベアリング式に変わり、そのローラーベアリングはハンドル基部に収められるようになった。このハンドル基部が右カップに取り付けられている強度が、長期の使用に耐えられないほど弱いのである。
スプールからメインギアにかかる力と、ハンドルの逆転方向からかかる力を、この部品が受け止めている。ここには相当強い力が加わるはずだ。にもかかわらず、厚さ1mm程度しかないアルミ製のカップに俵型の穴を開け、そこに同じ俵型をしたハンドル基部の接合部分を差し込み、打ち付けてかしめてあるだけなのだ。真鍮製ならまだしも、アルミ製のカップでこれをやると、腐食と変形で徐々に穴が広がり、ハンドル基部がぐらぐらし始めて、最終的にはすっぽ抜ける。